第3回ENVIRONスキンケアアカデミー最優秀賞受賞
あきらめる生き方を選んできた女性に、「自分を変えることはできる」とお伝えしたい。
わずか半月で、オイリー肌を解消する挑戦
最優秀賞となった事例と、スキンケアプランはどのようなものでしたか。
当時33歳の女性で深刻なオイリー肌(皮脂トラブル)の方でした。初回カウンセリング時には肌のザラつきがひどくて見た目もドンヨリしていました。敏感肌で、肌荒れなども目立ち、そんな肌状態で半月後にはご自身の結婚式を控えていらっしゃいました。
本来はステップアップしながらケアすべきですが、とにかく時間がなかったので、カウンセリングと同時にお客様とじっくりお話をして、「スピード勝負で一気にいこう」と決めました。ビタミンAのトリートメントを週2回、ちょうどその頃、オイリー肌に効果的とされるLACマスクやモイスチャーACEオイルが発売された頃だったので、それも組み合わせたトリートメントとご自宅でのホームケアのプランを立てました。
短期間での集中ケアによるリスクは考えませんでしたか。
私自身の経験からも、エンビロンなら必ずきれいになれるという確信を持っていましたので、「リアクション(ビタミンAによる肌の反応)は出るけれど、必ずきれいになります!」と事前にご説明しました。ご本人も「是非やりたい」と強く希望されました。
そもそも来店された理由が、結婚式場での事前打ち合わせでメイクさんに、「この肌では化粧が乗らない。メイクができない」と言われたからで、最初は表情も暗く、絶望的なお気持ちだったと思います。
サロンに来られたのも、もともとサロンの顧客だったご友人の紹介で、エンビロンならきっとなんとかなると、最終手段のような感じで。
実際、開始直後に強いリアクションが現れましたが、ご本人は「これこそが効果の出る証拠ですね!」と希望を持たれ、喜んでくださったのです。そんな彼女の思いに背中を押され、絶対きれいな花嫁さんにしなければと思いました。
肌状態はどのような経過をたどりましたか。
1回目のトリートメントで深刻なザラつきはなくなり、肌の手触りがなめらかになってきました。
約2週間、4回の施術を経て、結婚式本番ではきれいにメイクできました。挙式の当日、私はサロンで仕事をしていましたが携帯電話にきれいな花嫁さんの写真がリアルタイムで続々と届き、感動の1日でした。
ご本人も短期間でここまで肌が改善した事実に、「もっときれいになりたい」と前向きになられ、その後もトリートメントを継続。計24回のトリートメントとホームケアを経て、最終的にはメイクなしでもきれいな肌になりました。若い頃からオイリー肌に悩み、あらゆる手を尽くしたけれど結果が出ず、同級生からは残酷な言葉を浴びせられ、医者にも見放されて、「この肌が私なのだからもう仕方ない」とあきらめて、顔を隠しながら33年生きて来られたそうです。
それが顔を上げ、堂々と自信を持って、明るい笑顔になっていただけました。
お客様の人生も、自分の人生も変わった。
エンビロンの「人生を変えるスキンケア」というキャッチフレーズ通りですね。
本当にそう思います。肌の手触りや見た目が変わること以上に、心に大きな変化があらわれました。
経過写真だけではわからないことですが、これこそがエンビロンの本質ではないかと思います。彼女と一緒に取り組んだこの経験によって、スキンケアアカデミーの最優秀賞をいただけたことで、私自身の人生までも変わりました。
私は受賞前から「エンビロンをもっと極めたい」と考えていたのですが、この経験と受賞をきっかけにサロンから独立し、エンビロン専門のプライベートサロンを立ち上げました。
最優秀賞を受賞するための秘策はありましたか。
実は当初、この事例でスキンケアアカデミーにエントリーするつもりはなかったんです。
ただ、記録用に経過写真を撮っていたことや、お客様が快諾してくださったことから応募してみようと。ですから、受賞狙いで特別なケアをおこなったとか、C-クエンスなど高機能な商品を使うなどはしていません。
他のお客様に対応するのと同様に、その方にとってベストなスキンケアをおこなっただけなんです。時間勝負だったので施術は急ぎ足でしたが、それ以外は極めて基本通りです。
当たり前のことを、当たり前にやることが結果を出す。
スキンケアアカデミーには、今回が3回目の挑戦だったそうですね。
私自身、痩身のエステティシャンとしてキャリアをスタートしたことや、サロンではもともと他社のスキンケアを担当していたことなどから、エンビロン歴はそんなに長いわけではありませんでした。自分自身でエンビロンを使って効果を実感したのち、研修を受けてディプロマを取得してから、本格的にエンビロンに取り組むようになったので、第1回のスキンケアアカデミーは自分のモチベーションを高める目的で応募しました。結果は予選落ちでした。悔しさもあり、翌年の2度目は「優勝したい!」と強い思いで挑戦しました。モデルになってくださるお客様を探し、経過写真の撮り方を工夫するなど傾向と対策も練りましたね。第1回目よりも良い結果でしたが、入賞することはできませんでした。
それで3回目の挑戦では、もう名誉や欲を求めず、気負いもなく、いつもサロンでやっていることをそのまま出そうと思ったんです。
エンビロン・スキンケアシステム開発者のドクター デス フェルナンデスも即決で、最優秀賞に選んだと聞いています。
まさか選ばれる とは思っていませんでしたので、自分でもビックリでした!考えてみると、お客様の状態はそれぞれ違っていても、肌へのビタミン補給というエンビロンの基本は同じです。エントリーするセラピストたちも全員がディプロマ取得済みで、知識や技術のレベルが高く、経過写真の撮り方だってそんなに変わりません。大手の有名サロンさんであっても、個人でも、コンテストの条件は同じなんですね。そんな中で、当たり前のことを当たり前にやったことを評価していただけたことに感激しました。
第4回のスキンケアアカデミーにもエントリーしますか?
そのつもりです。受賞後、長年お世話になったサロンから独立はしましたが、これからもお客様と一緒に今までどおりにやっていきます。
私はエンビロンと出会ってから、エステが目指すものは肌を美しくすること以上に、まず健康であること、いつまで元気に若々しくあることだと考えるようになりました。長年、肌に悩んだ末に「あきらめる生き方」を選んできた女性には、「自分を変えることはできるんだ!」とお伝えしたいです。
スキンケアアカデミーはまさに、そんな方の人生を変えるきっかけになる機会です。
私を含めエンビロンのセラピストは全国にいますので、肌を変えたい、自分を変えたいと願う方は、ぜひスキンケアアカデミーのモデルに名乗りを上げて欲しいですね。そしてセラピストとしても、コンテストで実力を競うことよりも後からついてくるものの価値の大きさこそが、スキンケアアカデミーに応募する意味なのではないかと思っています。
(取材日:2017年3月13日)